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第一次産業が守られない国

農家って農協に出入りしている業者さんが営業に来るのですが(たとえば作業着売り)
数年前、そんな営業の方が、「十勝のこの辺はみんな豊かだよね。家の門構えから違うよ。他の地方なんて、これが家かなと思うところが沢山あるからね。」と仰ったのを聞いて、驚いた事があります。
確かによく考えると、北海道の中でも山間の小さな農家とか、気象条件の悪い地域、土地が痩せていて酪農向きの土地など、さまざまです。
日本全国歩くようになってますますそう思えるようになりました。


北海道のそれなりの規模の農家、特に十勝の農家は日本の中でも、かなりの高所得だと思います。畑作と酪農の兼業なんて、家族だけで1億稼ぐところも沢山あります。
でも、全国的に見ると、農業だけで暮らしている人なんてほんの一握りで、どこも収入面での苦労を抱えているのですよね。
農産物の値段が安すぎるし、お金を出さないし、流通が儲けるし。最近、日本は、ますます農家にお金が入らな良仕組みになってきているようです。

最近、近所の一般の慣行農家が、「今までは今年が駄目でも来年、という考えだったけれど、もう何も失敗できない。失敗したら後がない。」と言い始めています。
実は、うちの周りでも離農する人が出てきました。後継者がいない訳ではなく、資金繰りの問題からです。40代に多いんですよ。小さい子がいたりして、次世代の担い手になってくれるであろうにね。
今の時代、国からのお金がどんどん削減され、収入は頭打ち。どこの家も戦々恐々としています。
明日は我が身だからです。
あれほど豊かだと言われた十勝の大型農家が、農協だけに卸していても、農協との取引口座を停止に追い込まれる時代になったのです。

これが自給率向上させようとしている国の現状なんですよね。
赤字の続いた農家は、畑を手放して出ていかなければならないのです。
農業は天候にも左右される難しい仕事です。
そして、向上させようと躍起になっている、「自給率向上」を担う仕事なのにもかかわらず、このありさま。
日本の中でも有数の、豊かな農業が存在するこの十勝で、農業している人たちが畑を手放さなければならない状況。こんな事、今までそうそうなかった事なのですが。
土が良いから、気候が良いからなど、大雑把な事ではなくなってきた事だけは確かですね。
自給率向上などと言いながら、国は農家や安全な食料を保護するような対策をとりません。
国が真剣に有機栽培や特別栽培にお金を出してくれたら、日本はもっと豊かな国になるんですけれどね。

あてにできるものなんて何もない。そんな時代です。

2件のコメント

[C826]

食料自給率と農家に対する所得補助は、正比例している感じですね。
「手厚い保護」をしいる欧州・米国に比べると話しになりません。


  • 2009-01-12
  • 投稿者 : 羽田の玉ちゃん
  • URL
  • 編集

[C827] 羽田の玉ちゃんさんへ

北海道の大規模農家が大変なのだから、本州や九州の小さな農家はもっと大変だと思います。
減反政策の見直しがどうとかで、今日も騒がれているようですが、本当のところ自給率の“どの部分をどうやって”伸ばすが大切だと思うのですが・・・・。
国策を絡めないと、どうにもならない部分ですので、日本の将来を考えた上で、自給率向上へ向けた有効なお金の使い方をしてもらいたいものです。
「自給率向上!」と叫んだイベントばかりしていたって、仕方ないですしね。

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ブログの書き手である私は、企画や販売をしています。時折、飛行機で脱走、軽快?に営業しつつも“食の探究”という名目のもと地方の美味しい物に舌鼓を打つ日々。
(それも仕事)
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